【2026年最新】中国輸入の検品で不良品を防ぐ方法!検品の種類・チェック項目・費用の目安を解説

「検品はしたほうがいいと聞くけれど、何をどこまで確認すればいいのかわからない」。中国輸入を始めたばかりの方から、よくいただく相談です。中国輸入の検品は、不良品を日本に届く前に止めるための大切な工程ですが、種類や基準があいまいなままだと、お金をかけても不良品を見逃してしまうことがあります。

この記事では、中国輸入の検品の種類、不良品を見逃さないチェック項目、不良品の判定基準の決め方、費用の目安までをまとめました(婦人服や雑貨の検品現場でよく見るポイントを中心にしています)ので、参考にしてくださいね。

中国輸入で検品が必要な理由【3選】

そもそも、なぜ中国輸入の検品が必要なのでしょうか。主な理由は次の3つです。

1. 不良品が一定の割合で混ざる

中国から仕入れた商品には、縫製のほつれ、汚れ、色違い、数量不足などが一定の割合で混ざります。不良品の割合は商品やショップによって大きく異なりますが、THE CKBは中国輸入の不良品率は30%程度とも言われると紹介しています。あくまで目安ですが、「一定数は混ざる前提」で考えておくのが安全です。

2. 日本に届いてからでは返品しにくい

日本に届いてから不良品に気づいても、中国のショップに送り返すには国際送料がかかります。商品によっては、送料が商品代を上回ることもあります。中国側の倉庫にあるうちなら、国内送料だけで返品・交換できるため、損失をぐっと小さくできます。

3. 低評価や返品がショップの信用を下げる

不良品がお客様に届くと、返品対応の手間がかかるだけでなく、低評価のレビューがつく可能性があります。とくにAmazonや楽天などのモールでは、評価がその後の売れ行きに影響しやすいです。検品は、目の前の不良品を減らすだけでなく、ショップの信用を守るための投資ともいえます。

中国輸入で起きやすいトラブル全体については、中国輸入のトラブル対策の記事でまとめています。

中国輸入の検品の種類4つ

検品にはいくつかの種類がありますが、「どこまで見るか」と「何点見るか」の2つの軸で整理するとわかりやすくなります。

中国輸入の検品の種類を確認の深さと検品数の2軸で整理した図
軸種類内容
どこまで見るか1. 簡易検品数量・色・デザインなど、注文内容との違いを確認
どこまで見るか2. 詳細検品縫製・汚れ・キズ・寸法など、品質まで確認
何点見るか3. 全数検品届いた商品をすべて確認
何点見るか4. 抜き取り検品一部を抜き出して確認し、ロット全体の良し悪しを判断

1. 簡易検品

簡易検品は、届いた商品が注文内容と合っているかを確認する、基本的な検品です。数量、色、デザイン、包装の破損など、目で見てすぐわかる違いをチェックします。

THE CKBによると、簡易検品は無料で対応している代行業者が多いとされています。ただし、縫製の細かい不良や寸法のズレまでは見ないことが多いため、品質にこだわる商品では簡易検品だけでは不十分な可能性があります。

2. 詳細検品

詳細検品は、商品の品質まで踏み込んで確認する検品です。縫製のほつれ、汚れ、キズ、柄のズレ、寸法などを1点ずつ確認します。代行業者によっては「丁寧検品」「オプション検品」と呼ぶこともあります。

料金は1点あたりで設定されていることが多く、確認する範囲によって料金が分かれている業者もあります。

3. 全数検品

全数検品は、届いた商品をすべて確認する方法です。見逃しが少ない一方で、点数が多いと時間と費用がかかります。少量の仕入れや、単価が高い商品、初めて取引するショップの商品に向いています。

4. 抜き取り検品

抜き取り検品は、ロットの中から一部を抜き出して確認し、その結果でロット全体を合格にするか判断する方法です。大量の商品を効率よく確認できるのがメリットです。

抜き取り検査の方法は、日本産業規格のJIS Z 9015-1(計数値検査に対する抜取検査手順)で体系的に定められており、「AQL(合格品質限界)」という考え方で、ロットの大きさに応じた抜き取り数と合格の基準を決めます。ただし、抜き取らなかった商品に不良品が残る可能性はあるため、全数検品と比べて見逃しのリスクがある点は理解しておきましょう。

不良品を見逃さない検品チェックリスト【5項目】

どの種類の検品を選ぶ場合でも、「何を見るか」が決まっていないと見逃しが起きます。検品で確認したい5つの項目を、婦人服と雑貨の例つきでまとめました(自社の商品に合わせて項目を足し引きしてみてください)ので、参考にしてくださいね。

中国輸入の検品チェックリスト5項目と婦人服・雑貨の確認例
項目婦人服の例雑貨の例
1. 数量・内訳色・サイズごとの枚数色・型番ごとの個数
2. 外観汚れ、シミ、ほつれ、糸残りキズ、塗装ムラ、バリ、変形
3. サイズ着丈・肩幅・身幅・袖丈外寸、容量、重さ
4. 機能・動作ファスナー、ボタン、ゴムの伸び開閉、通電、可動部の動き
5. 表示・梱包品質表示タグ、サイズタグ説明書、付属品、外箱の破損

1. 数量・内訳

最初に確認したいのが、数量と内訳です。合計数が合っていても、「黒のMが多く、白のSが足りない」といった内訳のズレはよくあります。注文書と照らし合わせて、色・サイズ・型番ごとに数えましょう。

2. 外観

汚れ、シミ、キズ、ほつれ、糸残りなど、見た目の不良を確認します。婦人服では、裏地や縫い代など見えにくい部分にも汚れや糸残りがあることがあるので、表面だけで判断しないのがポイントです。

3. サイズ

婦人服は、着丈・肩幅・身幅・袖丈などの実寸を測り、商品ページや仕様書の数値と比べます。中国の服はサイズ表記と実寸が一致しないことが多いため、とくに重要な項目です。サイズ表記の違いについては、中国サイズと日本サイズの違いの記事で詳しく解説しています。

4. 機能・動作

ファスナーが最後まで閉まるか、ボタンが外れないか、電気製品なら通電するかなど、実際に使ったときに問題がないかを確認します。見た目に問題がなくても、使ってみて初めてわかる不良は意外と多いです。

5. 表示・梱包

日本で衣類を販売する場合は、家庭用品品質表示法にもとづく日本語の組成表示・洗濯表示などが必要です。必要な表示が付いているか、付属品や説明書が入っているか、外箱やOPP袋が破れていないかも確認しましょう。

不良品の判定基準を決める3ステップ

検品で意外と見落とされがちなのが、「何をもって不良品とするか」という基準です。基準があいまいだと、検品する人によって判断がばらつき、ショップとの返品交渉でももめやすくなります。次の3ステップで基準を決めておきましょう。

不良品の判定基準を決める3ステップと重欠点・軽欠点の例

1. 欠点を重欠点と軽欠点に分ける

まずは、不良の重さによって欠点を分けます。

区分考え方婦人服の例
重欠点販売できない、または使用に支障がある大きな破れ、目立つシミ、ファスナーの故障、針の混入
軽欠点販売はできるが、品質としては気になる5mm程度の糸残り、裏地の小さな汚れ、わずかな縫い目の曲がり

重欠点は1点でも見つかれば不良品とし、軽欠点は数や程度によって判断する、という分け方が一般的です。

2. 許容する不良の割合を決める

抜き取り検品をする場合は、「抜き取った中で何点までの不良なら、ロット全体を合格にするか」を決めます。前述のJIS Z 9015-1では、この基準をAQLという指標で決める方法が定められています。

難しく感じる場合は、「重欠点は0点、軽欠点は抜き取った数の◯%まで」のように、シンプルな自社ルールから始めても問題ありません。大切なのは、数字で決めて、代行業者やショップと共有しておくことです。

3. 限度見本を用意する

「どこまでの糸残りなら許容するか」「どのくらいの色の差なら同じ色とみなすか」は、言葉だけでは伝わりにくい部分です。そこで、「ここまではOK」「ここからはNG」という実物や写真を用意しておくと、判断がぶれにくくなります。これを限度見本と呼びます。

サンプルを取り寄せたときに、OKの基準になる1点を写真に残しておくだけでも、十分な限度見本になります。

不良品が見つかったときの対応4ステップ

検品で不良品が見つかったら、次の4ステップで対応します。

検品で不良品が見つかったときの対応4ステップ

1. 写真で記録する

不良の箇所がわかるように、写真や動画で記録します。ショップに返品や交換を求めるとき、証拠がないと対応してもらえない可能性があります。

2. 良品と分けて保管する

不良品は、良品と混ざらないように分けて保管します。発送時に誤って日本へ送ってしまうミスを防ぐためです。

3. 交換か返金かを決める

ショップと交渉して、交換・返金・値引きのどれにするかを決めます。売れ筋の商品なら交換、急ぎでなければ返金、軽欠点なら値引きのうえで販売する、など商品の状況に合わせて選びましょう。

4. 次回の発注に反映する

同じ不良が繰り返し出るショップは、次回から仕入れ先を変える、検品の項目を増やすなど、次の発注に反映させます。不良の内容と件数を記録しておくと、仕入れ先を比較するときの判断材料にもなります。

中国輸入の検品にかかる費用の目安とは?

中国輸入の検品にかかる費用は、代行業者や検品の内容によって大きく異なります。ここでは、弘唯代行の料金表(2026年10月30日時点)を例に紹介します。

簡易検品の費用

弘唯代行の簡易検品(相違検査)は無料です。少量のサンプルから数万個の大量ロットまで、全数を対象に、デザイン・数量・カラー・包装などが注文内容と合っているかを確認しています。1688など大口の仕入れも対象です。

詳細検品の費用

詳細検品は1点あたりの料金で、料金表では次のように分かれています。

検品の種類料金1元=23円で計算した場合
簡易検品(相違検査)無料0円
詳細検品(表のみ)1.5元/点約35円/点
詳細検品(表+裏)3元/点約69円/点

あわせて使われることが多いオプションは次のとおりです(料金はプランによって異なります)。

オプション料金
商品採寸2元/SKU
オンラインサンプル確認(撮影&採寸)6〜10元/SKU
検針作業2元/点(シルバープラン以上)
通電検査0.5〜2元/点
不良品返品手数料(中国国内送料込み)3〜4元/点

円換算は、1元=23円とした場合の目安です。実際の金額は為替によって変わります。

検品費用を抑えるコツ

検品の費用を抑えたい場合は、次のような方法があります。

  • すべての商品で詳細検品をするのではなく、初回ロットや新しいショップの商品から優先する
  • 簡易検品を基本にし、不良が多かった商品だけ詳細検品に切り替える
  • 採寸は1点ずつではなくSKU単位で行い、基準値と比べる
  • 不良が少ないショップに仕入れを集約する

検品費用は1点あたり数十円でも、日本に届いてから不良品が見つかった場合の損失(返品送料、低評価、販売機会の損失)と比べると、多くの場合は小さく済む可能性があります。

中国輸入の検品に関するよくある質問

中国輸入の検品について、これから始める方からよくいただく質問をまとめました。

検品は自分でもできますか?

日本に届いてから自分で検品することはできます。ただし、不良品を中国に送り返す送料がかかるため、返品・交換まで考えると、中国側の倉庫で検品してもらうほうが効率的なことが多いです。

全数検品と抜き取り検品はどちらがいいですか?

少量の仕入れ、単価が高い商品、初めて取引するショップの商品には、全数検品が向いています。同じ商品を大量に継続して仕入れる場合は、抜き取り検品で費用を抑える選択肢もあります。迷ったら、初回は全数、品質が安定したら抜き取りに切り替える、という進め方がおすすめです。

検品をすれば不良品はゼロになりますか?

検品によって不良品は大きく減らせますが、ゼロにできるとは限りません。人の目で確認する以上、見逃しの可能性は残りますし、輸送中に破損することもあります。判定基準をはっきりさせ、見逃しやすい項目をチェックリストにしておくことで、見逃しを減らしやすくなります。

検品後に日本で不良品が見つかったらどうなりますか?

対応は代行業者やショップによって異なります。まずは写真で記録し、代行業者に相談しましょう。検品でどこまで確認したか(簡易検品か詳細検品か)によって、対応してもらえる範囲が変わる可能性があるため、依頼前に確認しておくのがおすすめです。

婦人服の検品で特に注意する点はありますか?

婦人服では、サイズ(実寸)、縫製のほつれ、汚れ、色の違いが特に多い不良です。また、日本で販売するには日本語の品質表示が必要なため、タグの有無も確認しましょう。婦人服でよくある品質トラブルは、中国婦人服通販の仕入れガイドでも詳しく紹介しています。

まとめ

中国輸入の検品は、「どこまで見るか(簡易検品・詳細検品)」と「何点見るか(全数検品・抜き取り検品)」の組み合わせで考えるとわかりやすくなります。そのうえで、数量・外観・サイズ・機能・表示の5項目をチェックリストにし、重欠点と軽欠点の判定基準を決めておくことが、不良品を見逃さないためのポイントです。

検品の方法や料金は代行業者によって異なり、変わることもあるため、依頼前に最新の内容を確認してください。抜き取り検査の考え方を詳しく知りたい場合は、JIS Z 9015-1もあわせて参考にしてください。

弘唯代行では、簡易検品を無料・全数で行っているほか、詳細検品、採寸、検針、タグの付け替えなどにも義烏の拠点で対応しています。料金は料金表のページでご確認いただけます。「どこまで検品すればいいかわからない」という方も、お気軽にご相談ください。

中国輸入の検品なら「弘唯」にお任せ!

簡易検品は無料・全数で対応。詳細検品、採寸、検針、タグの付け替え、不良品の返品・再発注まで、義烏の拠点でワンストップ対応します。日本語スタッフが対応するので、初めての方でも安心です。相談・見積りは無料です。